娯楽支援
視覚障害の方は外出が少なく閉じこもりがちです。有意義に時間を使う趣味を持つことを勧めます。
音楽鑑賞や楽器、カラオケは始めやすい趣味です。
外出することで気分が晴れることもあります。外出することで人とのふれあいが得られます。
ショッピング、園芸、旅行が趣味の方もいます。
クリックすると説明文が表示されます。
映画
目が不自由でも、映画を楽しめます。スクリーンに出ている様子などをボランティアが説明します。映写室にいるボランティアが、台詞の間に画面の様子を説明したり字幕スーパーを読み、FM送信します。これにより視覚障害者は、映画館の中でFMラジオのイヤフォンを通してボランティアによる説明を聞きながら一般の観客と一緒に映画を楽しむことができます。支援団体としては、シティ・ライツ(03-3917-1995)等があります。
シネマデイジー
映画を耳で楽しむための録音媒体です。デイジー規格に基づき、映画のオリジナルサウンドに、登場人物の動きや背景等の音声解説が付加されたもので、映像はありません。タイトル数と利用数が年々増加しています。利用にあたっては、デイジー再生器か、パソコンやスマホでもデイジー用アプリを使えば再生可能です。再生器は多くの自治体で日常生活用具となっています。
UDキャスト
視覚障害者などが、映画館や自宅等で映画を楽しむためのスマホや携帯端末用の無料アプリです。映画に合わせ、予め端末にダウンロードしておいた音声ガイドを再生します。端末のマイクが映画のサウンドを拾うことで、映画と音声ガイドとは同期されます。2019年1月現在で160本以上の映画に対応しています。今後は、映画等の映像メディアに加え、博物館や水族館をはじめ各種展示イベント等での利用が期待されています。
ゲーム
目が不自由になっても楽しめるゲームがあります。文字や絵柄が大きい、あるいは点字が打ってあるトランプ、色の違いを凹凸で示したルービックキューブ、コマの色の違いを凹凸で表すとともに誤ってコマがずれないようにしたオセロなどです。これらの特徴は、視覚障害のある人とそうではない人が、ともに楽しむことができることです。
園芸
視覚障害者には、園芸を趣味としている方がいます。また、リハビリや福祉の分野では、植物の癒やしの力に注目する「園芸療法」が取り入れられています。この植物や自然の効用は、農業にも言えるかもしれません。園芸は、畑や庭がなくても、鉢植えや水栽培で簡単に楽しめます。また、視覚だけでなく、触覚や嗅覚で楽しめます。視覚障害者の生活に潤いを与える手段として、園芸にもっと目を向けてみるのもよいかもしれません。
