視機能活用支援の各種情報

POINT

保有視機能を支えるための道具と方法を知るためには、いろいろな方法があります。

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視覚になんらかの障害を持ち、日常生活や職業・学業に支障をきたす状態は、ロービジョンと呼ばれています。その程度は、ほとんど晴眼に近いものから光の有無がかろうじてわかるものまで様々です。見えない盲に対し、見えにくい状態を指すときに使用されます。したがって、ロービジョンには、身体障害者手帳が交付されない状態も含まれます。

障害を少しでも軽減するために使われる道具を補助具と総称します。視覚障害者の補助具には保有視覚を活用するための視覚補助具と保有視覚を使用しない補助具があります。眼鏡や拡大鏡は前者の点字や白杖は後者の代表です。補助具のうち、法的に規定された一部のものが補装具や日常生活用具になり、これらには規定の補助があります。

視覚障害の人が持っている視機能を保有視機能と言う場合があります。これは、残存視機能と表現される場合もありますが、残存という語のもつネガティブなイメージを払拭し、「保有している視機能を活用して、よりうまく生きていくための源としよう」というポジティブな発想からこの用語が使用されます。しかし、そもそもこのような接頭辞自体が必要かという意見もあります。

拡大読書器などの視覚障害者用の用具は、毎年新製品が登場しています。それらを一つ一つ自分で調べることはとても大変ですし、体験することは困難です。開催地は限られていますが、定期的に開かれる展示会を利用すると便利です。複数のメーカーが協力して開くので、比較検討することができます。メーカーから話を聞いたり、利用者の声を伝えることができます。相談や情報提供サービスが合せて行われることもあります。

見えにくいことで生活に支障をきたす場合、眼科での治療でよくなればいいのですが、治療をしてもある程度以上見えるようにならない場合があります。このようなときでも、道具を使ったり、いろいろな工夫をすることで生活上の支障を減らすことができます。これを紹介するのがロービジョン外来です。治療中の方でも利用することができます。しかし、どこの眼科でもしているわけではありません。事前に問い合わせてから受診しましょう。

もっと知りたい(外部サイトへのリンク)

ロービジョンケア施設 日本眼科医会
サイトワールド
日本ロービジョン学会
全国ロービジョンセミナー
視覚障害リハビリテーション研究発表大会